米子城登城の巻 ~中編~
さだ:「山道を進み本丸が近づいてくるにつれ、他の2人の足は自然と早くなっていき、しまいには競争をするかのように先へ先へと登っていく。・・・これが終わったら川に行きたいなあ・・・額の汗を拭いながら、ふとそんなことを考えた。」
石段をしばらく登ると、道が3つに別れるところに出ました。
右手に行くと「内膳丸」、正面が反対側の湊山公園側からの上り道、そして左手が「本丸」への道になります。
↑「内膳丸、下段から上段への道」
さて、案内看板の横目にしながら枡形にはいると、そこは石垣に囲まれた四角い空間になるわけですが、ここの枡形は広くキレイな「内膳丸」は、この米子城を造り上げた中村家の家老・横田内膳の名前に由来します。
説明書きによると、内膳丸には数棟の櫓が建ち武器庫等として使われていたとか。。。実際に内膳丸に行った印象としては、上下2段の結構広い空間なので、武器庫としてだけ使用していたとするとかなりの量の武器弾薬になります。
さすがに他の使用用途の櫓もあったと思われます。(侍詰所とか)
↑ 「本丸への道」
「本丸」の方への山道をしばらく登ると、突然視界が開けて本丸の石垣群が目に飛び込んできます。
ここの石垣はとても素晴らしいと思います。とくに正面から3段4段と重なった石垣を見上げた時の光景は圧巻です。
往時にはこの石垣の上にどのように塀や櫓、そして天守があったのか、と想像するだけでワクワクとしてきます。
その石垣群に沿って道を進むと、小天守台の石垣の前を通ることになります。
「小」と言っても、吉川時代の天守があったと言われるだけあって、石垣の高さ、台の大きさとも中々のものです。
この小天守台の周りをぐるっと回って再び石段を登り、本丸へと向かいます。