新 チャリポタの自転車探訪記
■山中鹿介探訪記(9)
ふたりの真剣の勝負がはじまりました。
鹿介の刀は大膳を圧倒しています。
追いつめられた大膳は、剣を捨て組手を挑んでまいりました。
ふたりの素手の戦いを見れるというので、みな喜んだのですが、
力持ちの大膳に、鹿介は追いつめられ砂に足を取られ、組みしかれます。
「鹿介様あやうし。」
みな大騒ぎ。
伊織介が助けに走ります。
「走れ!伊織介。」
「それなら、こちらからもいくぞ。」
対岸から敵の侍たちが川を渡りはじめています。
敵陣からは歩いて助けに行けたのです。
つづく
イラスト・文/チャリポタ