大弓の矢が、富田川の中州から鹿介を狙っている。 飛び道具とはひきょうであるが、今更あとには引けない。 渡し舟を用意していた秋山伊織介にいっしょに乗れと合図する鹿介。 伊織介は、尼子軍一番の弓上手といわれ、毛利軍にも敵うものはいない。 イラスト・文/チャリポタ