新 チャリポタの自転車探訪記
■山中鹿介探訪記(6)
山中鹿介に一騎打ちを挑んだ品川大膳でしたが、
肝心(かんじん)の鹿介が自分の名前を知らない現実に愕然とします。
あとに引けない大膳は、それならばというので、
自分の名前を改めます。
鹿介の正式な名は、「山中鹿介幸盛」。
大膳は、鹿介に勝つために、
「たら木狼介勝盛」と改名します。
※たら木(たらの漢字は 木或 )とは、鹿が角がからまって
逃げれなくなった故事に よるものです。
そうまでされると、鹿介も後には引けなくなりました。
鹿介が一騎打ちに乗り気になると、狼介はほくそ笑みました。
鹿介の強さをよく知っていた狼介は、
それでも絶対に有利な罠を仕掛けていたからです。
その話は次回に。
イラスト・文/チャリポタ